
今回は筆者達の今までの経験上、英語や外国語を学んでいる人、海外との仕事に関わる人、またその予定がある人が普段からやっておいた方が良いことを紹介します。
それは同時に、英語や外国語を学んでいる訳ではないし、海外に特別興味もないし、海外と関係がある仕事をしている訳でもないけれど、「これから日本はどうなっていくのか、日本の将来が不安」という人がやっておいた方が良いことでもあります。
どの立場の人でも、今日本人がやっておいた方が良いこと、それは以下の3つです。
- 日本で子どもの頃から家族と一緒に、季節のイベントやお祭りに参加する
- そのイベントで出される食べ物を食べてみる
- できれば、その食べ物を実際に作ってみる
なぜなのか、その理由と具体例を以下に記していきます。
英語、外国語、海外に興味がある人の場合の理由
仕事でも学業でも、外国人と接する機会が増えるほど、日本について聞かれることが増えます。週末何して過ごしてたんだ、今度の休みは何するんだ、などと聞かれることが頻繁にあるので、日本や日本の文化風習について色々と説明しなければならない機会が増えるのです。知識として知っているだけでなく、実際に自分で経験をしておいた方が説明しやすいですから、普段から色々と実践してネタをストックしておくことをおすすめします。
また、何か日本料理を作ってと言われることがよくあります。日本の外には何かというとパーティをしたり、大勢で集まったりする国が多いからです。基本的な日本料理をいくつかと、自分の地元の料理をいくつか作れるようになっておくと、いざという時に役立ちます。
何より、日本の季節の行事でその季節のものを食べることには明確な意味があるので、その意味を説明すると大部分の外国人はなるほどと感心します。他国の文化に敬意を持てる外国人ほど、興味深く聞いてくれますよ。
例えば、西洋文化圏の人にとっては、クリスマスが一年で一番重要なイベントですから、クリスマスの時期が近くなると、日本人はクリスマスを祝うのか、祝わないなら代わりに何かするのか?とほぼ確実に聞いてきます。そこで、代わりに日本の年末年始の過ごし方を説明することになる訳です。
英語、外国語、海外に興味がないけれど、日本の将来が不安という人にとっての理由
英語にも外国語にも海外にも興味がない日本人で、日本の将来が不安、自分と自分の家族が心配という人にもすすめるのは同じことです。家族と一緒に、季節のイベントやお祭りに参加しておくこと。そのイベントで出される食べ物を食べること。さらにできれば、実際に一緒に作ってみることです。
なぜなら、人間どこまでいっても、結局は地縁と血縁だからです。
グローバリズムだ多様性だ、と一部の人が声高に叫んでも、別に世界中のすべての人が同意している訳ではありませんし、一緒にやる必要もありません。「生まれ育った場所が大事、地元が大事、家族が一番」という人は、引き続きできる範囲で、季節ごとに地域の行事に参加して、家族や親戚、地元の人と季節の移り変わりを是非とも満喫してください。それが最終的に、自分の家族や故郷を守ることにつながります。
アメリカやカナダ、オーストラリアなどは、国としての歴史が二百数十年、百数十年ほどしかありませんし、スウェーデンでも2023年が建国500年です。一方の日本には、1000年以上続く行事やお祭りもあり、それらは実に長く古い歴史を持つ貴重なものなのです。
季節のイベントとお祭りの具体例
以下に、季節のイベントとお祭りの具体例をあげておきます。
春:お花見、春のお彼岸
桜が咲くころになると、日本各地でお花見が行われます。満開の桜を見ると、日本の春を実感する人も多いでしょう。おにぎりなどお弁当を用意してお花見を楽しむのも、この季節の醍醐味です。
また、お彼岸にはお墓参りをしましょう。お墓が遠方にある人はそう頻繁にはできないかもしれませんが、お墓まで足を運べなくても、おはぎを食べたり、故人や先祖に思いを馳せましょう。
お彼岸に食べる「ぼたもち」や「おはぎ」は、季節や地域によって呼び名が変わりますが、なぜこういう名前なのか。そもそも、なぜもち米とあんこのお菓子を食べるのか。季節に食べる食べ物には、ちゃんと意味があります。その意味も調べて、味わってみてください。先人の知恵がつまっていますから。
夏:お盆、夏のお祭り
夏のお盆。地域や宗派によって違いがありますが、自分の家に伝わっているやり方で先祖の霊を供養しましょう。
加えて、盆踊りや花火大会など、夏のお祭りも色々と開催される季節です。地元のお祭りに参加して、存分に楽しみましょう。ただし、ゴミはゴミ箱に捨てるか、ゴミ箱がない時は家までゴミを持ち帰ること。神社やお寺、その他イベント会場をきれいな状態に保つことも、日本の文化の一つです。
秋:秋のお祭り、秋のお彼岸
七五三であったり、その年の収穫を祝う収穫祭であったり、秋も行事やお祭りが多い季節です。ハロウィンがダメとは言いませんが、秋にハロウィン関連のイベントに行くのであれば、日本の秋のお祭りにもしっかり参加しておくことです。
そして春に続いて、秋のお彼岸もできる限りお墓参りをしておきましょう。
冬:年末年始、お正月
年末に向けて大掃除し、大晦日には除夜の鐘つきに。そしてお正月は、可能な限り、家族や親戚と集まって、新しい一年を祝いましょう。何より一緒におせち料理を食べることです。おせち料理の一つ一つにも、昔の人の知恵と願いが込められています。全てを手作りするのは大変ですから、一部出来合いのものを買ってくる形でも大丈夫です。
上記のように四季に分けて考えても、季節の行事は色々と出てきますが、実は日本には毎月何かしらのイベントがあるのです。英語や海外に興味ある人も、そうでない人も、ぜひ日本の季節の行事に参加してみてください。それが将来、大いに役立ちますから。
柳田国男『日本の祭』 (角川ソフィア文庫)
こうした日本の季節の祭りや行事について、民俗学の立場から日本の伝統的な信仰生活を解説しているのが柳田国男『日本の祭』 です。本来の祭りの姿とその変遷を垣間見ることができるため、なぜ日本ではこういった祭りをするのだろうと疑問を持った時の一助となります。
この文庫本シリーズは柳田国男コレクションとして複数興味深いものが複数刊行されているので、『日本の祭』以外のタイトルもおすすめします。
