
英語やその他の外国語を学んでいる人は、実際にその言語でコミュニケーションがとれるようになってくると、言葉以外にも日本人と外国人に違いがあることに気づいていきます。英語や外国語を学んでいない人や興味がない人でも、日本で外国人が増えている現状では、予想外に外国人と接して、どうすればよいのかよくわからない人もいるでしょう。
今回は、日本人が外国人とコミュニケーションをとる時に、大枠で頭に入れておいた方が良いポイントと対処法を紹介します。これらの内容を頭に入れた後、国ごと、地域ごとの文化の違いを調べて、対応することをおすすめします。
※ここでの日本人とは、日本で生まれ育った生粋の日本人としています。
1. はっきり言う
第一に、曖昧な表現を避けて、はっきり言うことです。なぜなら、日本人同士であれば多少曖昧な表現であっても察することができますが、日本人以外の人は同じようにはできないからです。基本的に、「日本人以外の人は察することをしない」と考えておく方が良いです。
職場などで指示を出す時はなおさらです。相手が誤解することのないよう、良いことは良い、ダメなことはダメ、特に「No」と言う必要がある時は明確に「No」と言いましょう。
2. 理由を説明する
では実際に、外国人相手に何かはっきり言うと、どうなるでしょうか?「何で?」という答えが返ってくることが多いです。仕事で「これをやって」とはっきり指示を出しても、日本人が想像するよりもはるかに多く、「何で?」という答えが返ってきます。
理由なしに言われた通りにする外国人は、ほとんどいないと考えた方が賢明です。よって、これをやってと指示を出す時や、何かを頼む時は、「こういう理由があるから、これをやって」というように必ず理由を説明しましょう。
そもそも外国人とやり取りすると、どうしても理由を説明する状況が多くなります。日本と他国の文化が異なるからなのですが、友人同士の会話でも「これは何?あれは何?」、「何で日本ではこうなの?」と色々質問され、説明するのに疲れてくるのは事実です。その位自分で調べろよと思ったら、そう言って構いません。
上記2つは、「日本人側が行動する時に、気を付けた方が良いポイント」です。続いて、ここからは「外国人を相手にする時に、意識しておいた方が良いポイントと対応策」を説明します。
3. (相手は)謝らない
日本人の場合、その後のことを考えて、自分が悪くなかったとしても「すみません」と言う経験をしたことがある人もいるでしょう。しかし、日本人以外は、基本的に謝らないと思っておいた方が良いです。「すみません」が謝罪の意味でなかったとしても、です。
もちろん、電車内で人にぶつかった場合などは、外国人でも謝る人はいます。ところが、日本の職場や学校、また公共の場でこういうことは日本でやってはダメだよと注意すると、素直に応じないケースが多いです。大勢の人の前で叱責している訳ではありませんし、大声で怒鳴りつけている訳でもありません。1対1で、静かにこれは日本ではダメなんだよ、と伝えてもです。
自分が悪くなければ、絶対に謝りませんし、自分が悪くても謝りません。指示通りにやらず失敗しているから注意しているのに、それでも謝りません。最近日本で評価の高い、スウェーデン人や台湾人も謝りません。これも文化の違いではありますが、日本人の側に被害が出ていても謝りませんから、日本人はストレスがたまる一方です。
4. (相手は)言い訳を言う
上記のように、自分の過失でも謝らないので、どうするかと言うと…謝る代わりに言い訳を言います。言い訳だけは一人前です。場合によっては、他人のせいにします。日本人が自分のミスで失敗した時に、言い訳しようものならどうなるでしょうか?
筆者が今までに遭遇した言い訳から例をあげると、イギリス人の「誰もそれを教えてくれなかった」、スウェーデン人の「誤解しないで」、台湾人の「外国人だからわからない」といったあたりでしょうか。どれも本人が悪いのですが、すみません的な一言は一切なく、代わりにこういった言い訳を瞬時に繰り出してくるのは見事です。生粋の日本人には到底真似ができません。
5. (相手は)嘘をつく
日本には「噓つきは泥棒の始まり」、「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」といった表現があります。これはつまり、「日本文化は嘘をつくことを良くないとする文化」ということを意味します。ところが日本の外には、「騙される方が悪い」、「嘘も100回言えば真実になる」という言葉のように、嘘をつくことを悪いと思わない文化圏が普通に存在します。口がうまいのでごまかされがちですが、アメリカ人やイギリス人、スウェーデン人といった西洋文化圏の人たちも嘘をつきます。中国人だけではなく、台湾人も平気で嘘をつきます。
「文化が異なると、自分の利益や面子のためには、嘘をつくことを何とも思ってない人たちが自分の想像以上に多くいる」と、頭に入れておいて損はしません。
6. (相手は)規則、法律を守らない。
日本人は全体的に、決められた規則や法律を守る人が多いです。日本人はルールを守ってばかりだと馬鹿にする外国人がいるかもしれませんが、法治国家において規則や法律の順守は当然のことです。
また、国が違うと規則や法律も異なるものですから、現地の規則や法律を守ることは、どこの国にいても当たり前のことです。
その一方で、そもそも規則や法律を守ろうとしない文化もあります。例えば、台湾を含む中華圏では、「上に政策あれば、下に対策あり」という表現があります。「上、つまり政府に政策があれば、その下にいる人々はその政策に対策を講じる」という意味なのですが、現実には「政府が新しい法律を作っても、人々は対策して抜け道を見つけ出す」といったことになってしまっています。筆者はこの表現を台湾で知ったのですが、法律を守るという考えが全くない…とつっこまざるを得ませんでした。しかも他国に行っても、他国の法律の抜け道を見つけて対策してしまうので、頭が痛くなります。
7. 高額の罰金とペナルティ
はっきり言って、理由を説明しても、本人のミスで失敗したのに謝らないし言い訳するし、挙句の果てに嘘も言うし、規則も法律も守らない…ではどうするか、という話になりますね。友達や家族であれば、最終的には縁を切ることでしょう。友達や家族ではない場合は、一つの方法として、「高額の罰金とペナルティ」を科すことです。厳密には、罰金もペナルティ(罰則)の一つなのですが、お金を強調するために、「罰金とペナルティ」としています。何人であっても、人はお金がかかるとなると態度が変わるからです。また、何かしら言い訳してお金を払わず逃げる人もいるので、ペナルティもセットにします。
「やってはいけないことをやったら罰金いくら」と最初に明示し、それでも実際にやったら罰金を徴収しましょう。ペナルティの具体例としては、留学ビザや労働ビザで日本にいる人であれば、ビザの取り消し、場合によっては強制送還などが挙げられます。
コロナ前、留学ビザで台湾に滞在している日本人が、本人の勘違いから滞在期限を1週間過ぎてしまい、空港でそれが発覚したことがありました。本人のミスなのですが、日本に帰国する航空券を既に持っていたので意図的ではないと判断され、そのまま日本に帰国できましたが、一年間に台湾に入国禁止というペナルティを科されました。なぜなら、不法滞在になっていたからです。不法滞在は犯罪です。ビザ不要でいつまででも滞在できるのは、自国民だけです。
ルールをきちんと守っている人は、罰金もペナルティも科されることはありませんから、心配は無用です。一部の規則や法律を守らない人だけが対象になる訳ですから、罰金とペナルティを設定し実行しましょう。
まとめ
ここまで読んできてどうでしょうか。正直、ここまで考えて行動しなければならないのなら、コミュニケーションとるのが面倒くさいと思う人もいるのではないでしょうか。そう、日本人同士でやり取りするよりも、外国人とやり取りする方が面倒なことが増えるのです。こういった面倒なことを上回るメリットがなければ、外国人と付き合わないという選択肢もあります。
メリットがあるという人、メリットがあまりないけれど仕事上外国人と付き合わざるをえないという人は、上記の7つのポイントを頭に入れて、行動してみてください。
